仁和寺とは、平安時代初期の仁和2年、光孝天皇の勅願によって建設されたお寺です。
光孝天皇の後を引き継いだ宇多天皇によって完成されたお寺は、年号を取って仁和寺と名付けられました。
宇多天皇は出家した後、仁和寺の境内に御室と呼ばれる僧坊を建てて住んだため、別名「御室御所(おむろごしょ)」とも呼ばれます。
明治維新が行われるまでは、皇族の子弟が入る寺院されていたことから「旧御室御所」と言われています。
桜の名所としても知られる御室には、春になると多くの観光客が訪れます。
仁王門や五重塔といった歴史的に価値のある建築が並ぶ仁和寺は、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
宇多天皇以降、代々皇族が住職を務めてきた仁和寺は、平安〜鎌倉期には門跡寺院として最高の格式を保ちました。
室町時代に入ると徐々に衰退がはじまり、1467年に起こった応仁の乱の戦火によって境内のほとんどが焼失してしまいます。
ただ、本尊の阿弥陀三尊像や聖教は持ち出されたため無事だったそうです。
その後、150年以上の時が立った江戸時代に、徳川家3代将軍・徳川家光によって仁和寺の再興が承諾されます。
御所、金堂、御影堂といった現在にも残る建物が次々整備され、1646年にはほぼすべてが創設当時の姿に再建されました。
1867年には、純仁法親王が俗世に戻る「還俗」したことにより、皇室出身者が住職となる宮門跡の歴史は終わります。
昭和に入ると、仁和寺は真言宗御室派の総本山となりました。
春ごろになると桜もきれいに見えるので是非一度行かれてみてはいかがでしょうか?
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