下鴨神社流し雛(ながしびな)・京の流しびなは例年3月3日の桃の節句に行われています。
流し雛では十二単(じゅうにひとえ)のお雛さま(おひなさま)・衣冠装束(いかんしょうぞく)のお内裏さま(おだいりさま)・神職などが和紙人形を藁で編んだ桟俵(さんだわら)に乗せ、境内末社・御手洗社(みたらししゃ・井上社(いのうえしゃ))の前を流れる御手洗川(みたらしがわ・御手洗池)に流し、子どもの無病息災を祈願します。なお桟俵は元々自宅に一年間飾った後に流すものだったそうです。
- ひな祭り(雛祭り)はかつて上巳(じょうし・じょうみ)の節句である旧暦の3月3日(新暦の4月頃)に行われていたが、1873年(明治6年)の新暦移行に伴って、現在のように3月3日に行なうようになりました。上巳の節句(旧暦の3月3日)は桃の花が咲く季節だったことから桃の節句とも言われました。なお上巳の節句では元来川で身を浄め、紙などで作った人形(ひとがた)で身体を撫でたり、息を吹き掛けたりして、人形に罪穢(つみけがれ)を移して、水に流すというお祓いの行事が行われていました。その後人形を川に流して、厄災を祓う流し雛(ながしびな)の風習に変わったと言われています。ちなみに流しびなは平安時代に始まり、子どもの健やかな成長を願って、子どもの身代わりに小さな人形を川や海に流して、厄を祓ったのが起源と言われています。
- 御手洗川では葵祭の際、斎王代などが両手をひたして身を清める御禊神事(みそぎしんじ)などが行われ、厄を祓う場所とされています。また御手洗池から湧き出る水泡をかたどった団子がみたらし団子で、御手洗川近くの御手洗社(井上社)はみたらし団子発祥の地と言われています。なお御手洗社は祓戸四神の一神で、災厄抜除の女神である瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)を祀り、病気・怪我などの災難除けのご利益があると言われています。瀬織津姫の名前は川の早瀬の穢れ(けがれ)を清めることに由来し、川の神・滝の神ともされています。
- 是非皆さんも行かれてみてはいかがでしょうか?
- 松岡商事では京都市でお住まいをお探しの方のお手伝いをさせて頂いております。
- 是非一度お問い合わせください!