三千院もみじ祭(もみじまつり)は例年紅葉が見ごろを迎える時期に行われています。ちなみに三千院にはカエデなどが植えられ、紅葉は例年11月中旬に見ごろを迎えます。三千院は紅葉と約50メートルの参道・杉木立に囲まれた有清園(ゆうせいえん)や聚碧園(しゅうへきえん)との光景が美しいと言われています。もみじ祭ではお茶席(有料)が設けられ、紅葉と一緒にお茶を楽しむことができます。(要確認)2018年(平成30年)は日頃秘仏とされている金色不動明王がもみじ祭の期間中開扉されるそうです。なお三千院がある大原は京都府内で、嵐山(京都府京都市)・保津峡(京都府亀岡市)とともに「日本の紅葉の名所100選」に選ばれた京都を代表する紅葉の名所です。
有清園・聚碧園は池泉回遊式庭園です。有清園には彫刻家・杉村孝(すぎむらたかし)作のわらべ地蔵が置かれ、細波の滝があります。聚碧園は江戸時代の茶人・金森宗和(かねもりそうわ)が自らの手を加えたと言われています。有清園の名称は西晋の詩人・謝霊運(しゃれいうん)が詠んだ招隠詩(しょういんし)の一節「山水清音有」に由来しています。聚碧園には緑(碧)の集(聚)まる地という意味があるそうです。
紅葉は最低気温が8度以下の日が続くと見ごろが近くなり、最低気温が5~6度になると一気に進むと言われています。なお紅葉は緑色の色素が分解され、赤色の色素が生成されることで起こります。黄葉は緑色の色素が分解され、黄色の色素だけが残ることで起こります。